日本スペイン法研究会公式サイト
(El Sitio Web de Asociación de Estudios de Derecho Hispánico de Japón)


[URL] http://www.derecho-hispanico.net

日本スペイン法研究会の黒田清彦会長の奥様、黒田薫子さんによる「スペイン通信」を、スペインから発信します。

バックナンバーはこちらです。

2009年07月06日

[黒田薫子のスペイン通信vol.05]風力発電先進国、スペイン

EU諸国の中で環境対策に力を入れている国と言えば、まずは「ドイツ」が思い浮かびます。そして日本国内の環境先進都市はもちろん「名古屋」!?


実は私、2000年に名古屋市民視察団の一員としてドイツを訪問、いくつかの都市で環境対策のレクチャーを聞き、ゴミ処理施設や環境教育施設などを訪ねる機会がありました。その時の仲間とは今でも繋がりがあり、色々と刺激を受けながら私なりに環境への興味を持ち続けています。スペインのゴミ事情そして環境への取組みはいかに・・・。


首都マドリードの場合、集合住宅がごく一般的で一戸建ての家はほとんどありません。私たちが住んでいる集合住宅は地下1階にゴミ捨てコンテナ(高さ1m程)専用の部屋があり、計6個置かれているコンテナのうち3個は「燃えるゴミ」用、残りの3個は「容器包装」用です。「容器包装」に分類されるのは紙パック(牛乳やジュース)、缶そしてPETボトルの3種類のみです。また、「ビン」用と「紙(日本で廃品回収される紙製品)」用の各コンテナは公共の場所、つまり道路のあちこちに設置(固定)されていています。それ以外のゴミはすべて「燃えるゴミ」に分類です。


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夕方、一杯になったコンテナが各集合住宅の管理人さんの手で道路に取り出されます。毎夜11時過ぎになるとゴミ収集車がやって来ます。またビンや紙の収集車もやって来て、積み込む音が夜な夜な通りに響きわたります。「燃えるゴミ」つまり「その他のゴミ」は、プラスチックそして紙包装も含むため、2人きりの我が家でもかなりの量になります。細かい分類に慣れた名古屋市民としては、少々抵抗感のあるゴミ環境です。


ところが再生可能エネルギー、環境に配慮した「風力発電」に目を向けると、進んでいるスペインが見えてきます。2008年末の最新データによれば、スペインの「「風力発電導入量」は、アメリカ、ドイツに続いて世界第3位、全エネルギー供給の13,8%を占めています。日本はずっと遅れて13位、スペインの9分の1程の量にしかなりません。


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マドリードの北西にある都市サラマンカまでバス旅行をしたとき、遠くに見える小高い丘の稜線にいくつもの発電用風車が連なっているのを目にしました。今年4月下旬の新聞報道で、スペイン政府が「風力発電海岸マップ」を作成したことを知りました。今までの風車設置場所は山や丘に限られていたのですが、それを海岸地域にも拡大しようという計画です。漁業や観光への影響のない場所を示したマップで、企業の参入を促し2年後をめどに作業を具体化させていくそうです。

風車と戦ったドンキホーテの時代から現代に至るまで、風車はスペインになくてはならない存在であり続けています。


追伸1:実は今、諸々の用事・仕事のため、夫を残し日本に一時帰国しています。8月半ばまで名古屋近辺におりますので、厳密には「スペインからのスペイン通信」ではないのですが、どうぞ大目に見てください。


追伸2:「スペイン通信No.3」のコルドバの写真をもっと見たい、というご要望が多数ありましたので、アルバムを作成しました。様々な表情のパティオを見ていただけるとうれしいです。


パティオの写真はこちら!!



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2009年06月15日

[黒田薫子のスペイン通信vol.04]EUの議会選挙

6月7日、EUの欧州議会選挙が行われました。現在EU加盟国は27ヶ国、各国の議会とは別に、EU全体の問題を話し合う欧州議会が存在し、その議席総数736のうちスペインには50議席が割り当てられています。その議席獲得を巡って、与党社会労働党(PSOE)と野党国民党(PP)が激しい選挙戦を繰り広げてきました。結果は、社会労働党が21議席、国民党が23議席を獲得、与野党逆転。2年後の2011年に行われるスペイン国内総選挙で政権交代の可能性も見えてきたようです。

野党が支持された要素のひとつとして、現政権下で悪化の一途を辿る失業問題があげられるようです。4月に発表されたスペインの失業率は17.36%、400万人余りが職を失っています。EU内で最悪の数字です。

10日、選挙直後の衆議院本会議を傍聴する機会に恵まれました。夫の古〜い友人マリカルメンが大学の生涯教育(高年大学?)の仲間と行く傍聴に、私たちも誘ってくれました。入口ではいつもながらの持ち物チェック、携帯、カメラ、さらに電子辞書までもが持ち込み禁止とされ、入り口のロッカーに没収されました。

「電子辞書がなければチンプンカンプンだよ〜」とねばったところ、男性ガードマンが「そうだよなぁ・・」と理解を示し始めるや否やすかさず女性のガードマンが「電子機器はだめ、という規則だから」のひと言。女性は強いです。ちなみに、やさしい男性ガードマン、傍聴を終えて出てきた私たちに、「理解できたかな?」と心配そうに声をかけてくれました。(実際のところ、辞書があってもなくても、私の理解の度合いはそれほど変わらなかったと思います・・・)

議会で話し合われていた内容はともかく、生(ナマ)サパテロ首相を見ることができ、実り多い傍聴でした

マリカルメンが誘ってくれたもう一つのイベントは、グルメの国スペインならではのものでした。スペインのおつまみ(カナッペ)として日本でも知られるようになったタパスが何十、何百種類と結集した「タパスフェア」。4日間にわたりパラシオ・デ・デポルテス(東京の日本武道館、名古屋だとレインボーホール規模)で行われる年に一度のこのイベントでは、すべてのタパス、そして生ビールやワイン1杯が何と1ユーロ(約140円)均一。数十あるブースがそれぞれ5,6種類のタパスを提供、伝統的なものから独創的なものまで、ワンコインで食べられるという催しです。マリカルメンの多くの友人と、「これはおいしい」「このタパスはどこのブースにあったの?」などとおしゃべりしながら自由解散、結局最後まで残ったのは私たち夫婦でした。

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最後におまけ情報、スペイン国営セルバンテス協会(スペイン語の教育・振興を目的に設立)が、6月20日「スペイン語の日」にちなんで「あなたの好きなスペイン語」を募集しています。インターネットで誰でも応募できます

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協会本部の建物も「好きなスペイン語」(例えば、amor:愛、beso:キス)で素敵にレイアウトされています。ちなみに私の好きなスペイン語のひとつはmelocotón(桃)。「メロコトン」という発音がかわいい響きです。

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2009年06月02日

[黒田薫子のスペイン通信vol.03]パティオ祭り@コルドバ

5月29日から30日にかけてコルドバに行ってきました。スペインの南、アンダルシア州コルドバ県にある人口約32万人のコルドバは、AVE(スペインの新幹線)でマドリードから1時間40分程のところです。その「歴史地区」は1984年世界遺産に登録されました。キリスト教とイスラム教の混ざり合った町です。

 5月はコルドバが最も美しい季節といわれています。6日から17日までは「パティオ祭」が開催され、70余りの自慢のパティオがコンクールに参加、賞が与えられます。その期間中、一般に開放されるパティオを訪れる観光客でコルドバの入り組んだ路地は身動きとれないほど賑わうとのこと。祭り終了後も6月7日までの週末11時から14時まで、24のパティオを訪れることができると聞き、静かになったコルドバを訪れることにしました。


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2009年05月27日

第9回日本スペイン法研究会「特別講演会」レジュメ公開

第9回日本スペイン法研究会で行われた発表につきまして、日本スペイン法研究会ウェブサイトにアップデートしましたので、ご報告いたします。


Carmen Tirado Robles氏(サラゴサ大学教授)
El Derecho comunitario europeo y su implantación en España. Problemas recientes (EU法とそのスペインへの導入: 最近の諸問題を中心に)

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[更新情報]第9回日本スペイン法研究会発表内容を更新

第9回日本スペイン法研究会で行われた発表につきまして、日本スペイン法研究会ウェブサイトアップデートしましたので、ご報告いたします。


野口健格会員(慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程)
スペイン現行憲法における二つの憲法改正手続条項の意義

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2009年05月26日

スペインにおける「日本の政治」レクチャー

スペインの一部の大学では、日本の政治や法制度についての講義がされているところがあります。


筆者の大学のゼミの先輩で、現在スペインで弁護士をされているサルバドール・ロドリーゲスさんが「日本の政治」という講義をされています。やはり、「日本と言うと、日本の文化」に関心を持つスペイン人が少なくない中で、どうやったら「日本の政治」について関心を受講生に持ってもらえるのか?ということを気にしながら、講義をされているとご本人から筆者はお聞きしたことがございます。


そんな授業ですが、当研究会会長の黒田先生がスペインの大学で「日本の政治」についての講演会を行うようです。告知文については、下記の通りですが、特別に黒田先生から頂戴したレジュメを見ると、衆議院の任期満了の総選挙についてのことや、名古屋市長選、東京都議会選の話題が書いてありました。タイムリーな日本のニュースをスペインで講義されることは、日本のことを知っていただくには素晴らしい話題だと思います。


筆者も聴講してみたいなぁ...。



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2009年05月24日

[更新情報]第9回日本スペイン法研究会開催

2009年5月24日に、スペインのフランシスコ・バルベラン弁護士とカルメン・ティラード教授をお迎えし、第9回日本スペイン法研究会が開催されました。

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場所: 日本大学法学部 4号館地階 第4会議室(A)
    〒101-8375 東京都千代田区三崎町2-3-1

研究報告: 野口健格会員(慶應義塾大学大学院博士後期課程)
「スペイン現行憲法における二つの憲法改正手続条項の意義」

特別講演: Carmen Tirado Robles(サラゴサ大学准教授/国際法)
 “El Derecho comunitario europeo y su implantacion en Espana: Problemas recientes”

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当研究会は初めて南山大学を飛び出し、東京・日本大学三崎町キャンパスで開催。今回で会員もトータルで24名になり、どんどん活動に勢いが出てきています。


研究会の後には懇親会も行われ、バルベラン先生とカルメン先生にもご参加いただき、学問的な話から雑談までざっくばらんの話で、盛会になりました。


なお、発表内容につきましては、カルメン先生の特別講演のものを含めまして、後日研究会ホームページにアップする予定です。




アップデートしましたら、またこのブログでもお知らせいたします。


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2009年05月19日

[黒田薫子のスペイン通信vol.02]サンイシドロの日

日本で続けていた翻訳の仕事、こちらに来て初めての依頼があり再開しました。スペイン語訳のチェックしてくれるのはベティ。締め切りの時間厳守、丁寧なチェックと解説、そしてパソコンでの通信も問題なし!無事仕事を終了することができました。「初めての仕事だから・・」と、わざわざ車で我が家まで来てくれ色々と今後の打ち合わせもしてくれました。

彼女は2人の子供、スペイン・テニス界の星ナダルにあこがれる中学生ルーカスと、ハロー・キティ大好き少女カルロータの良き母です。そして20数年前、私たち家族が2年間暮らしていたマドリードで、今は社会人になった2人の息子たちがお世話になった幼稚園の先生だった女性です。「私の日本の息子たちは元気?」と今でも気遣ってくれるベティと一緒に仕事ができるとは・・・何とも不思議な縁です。

翻訳の仕事を終えホッと一息、5月13日、夫とマドリードの守護聖人サンイシドロの祭にでかけました。サンイシドロは11世紀にマドリードに生まれ、様々な奇跡を起こしたと伝えられる人物です。15日が「サンイシドロの日」ですが、その前後1週間ほど様々な催しが市内各地で繰り広げられます。


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2009年05月17日

[黒田薫子のスペイン通信vol.01]バスク地方

黒田薫子です。夫の1年間の研究休暇に便乗して、4月半ばからマドリードで暮らしています。一時的に日本に戻る期間もありますが、来年3月まで、できるだけスペインでの生活を体験したいと考えています。

不定期ながら「スペイン通信」をお送りしたいと思い立ち、第一号をお送りします。ご一読いただければうれしいです。

4月15日スペインに到着、夫の元教え子サルバドール(現在は弁護士として活躍、また大学で「日本の政治」を講義)の献身的な働きでマドリード市内に住宅は確保してもらったものの、在留手続き、銀行口座開設、携帯電話契約、インターネット接続、給湯器トラブルなどなど、さまざまな手続きや処理に追われて今日に至っています。怪しい情報で振り回されたかと思えば、信じられない形でスムーズに進展したりと、「スペイン的・ラテン的」毎日です。「豚インフルエンザ」の報道もなされていますが、日本ほどの「心配事」ではないような気がします。

4月22日から数日間、「スペイン・戦争と平和の旅」という日本からの旅行グループに同行しました。スペイン内戦、その今に至る影響を考えながらゆかりの地を訪ねるという大変真面目なグループで、学ぶことの多い旅でした。今回はその折訪れた、ビルバオというスペイン北部バスク地方の都市について書きたいと思います。


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2009年04月14日

第9回日本スペイン法研究会開催予定

「日本スペイン法研究会」が開催されます。

今年は例年開催されている南山大学を飛び出して、日本大学で行われます。

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日時: 平成21年5月23日(土)
[研究会・総会]午後1時30分から午後5時ごろまで
[懇親会]午後5時30分ごろから

場所: 日本大学法学部 4号館地階 第4会議室(A)
    〒101-8375 東京都千代田区三崎町2-3-1

研究報告: 野口健格会員(慶應義塾大学大学院博士後期課程)
「スペイン現行憲法における二つの憲法改正手続条項の意義」(仮題)

特別講演: Carmen Tirado Robles(サラゴサ大学准教授/国際法)
 “El Derecho comunitario europeo y su implantacion en Espana: Problemas
recientes”
(スペイン語による講演ですが、通訳も行う予定です。)
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ウェブサイトやブログを通して、引き続き「スペイン法研究」をお伝えしていきます。
posted by Asociación de Estudios de Derecho Hispánico de Japón at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 会員投稿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする