新年明けましておめでとうございます。
本年も、スペイン法およびラテンアメリカ法研究を発展させることができるよう、努力していきたいと思います。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
2010年正月
日本スペイン法研究会公式サイト
(El Sitio Web de Asociación de Estudios de Derecho Hispánico de Japón)
[URL] http://www.derecho-hispanico.net
2010年01月01日
新年明けましておめでとうございます
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2009年12月19日
[日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.09] 最近のできごと(サラゴサ11月・12月)
今年5月の本研究会で特別講演をしてくださった国際法・EU法専門のテイラード(Carmen Tirado)先生および御夫君で本研究会の出版計画に多大な御協力を賜っているバルベラン(Francisco Barberán)弁護士のお招きを受けて、11月7日から念願のサラゴサ旅行を果たした。日本人顔負けの日本語を操るパコ(Franciscoの愛称)とスペイン美人の典型のようなCarmen御夫妻(および個性豊かな小学生男女)のお宅で私ども夫婦が2泊3日の快適な日々を過ごすことができ、かつお忙しい中いろいろな場所を御夫妻に案内していただいたことを深く感謝している。
週末の観光とは別に、主たる目的は9日(月)にサラゴサ大学法学部で行われた次のことであった。一つは、本研究会で進めている『スペイン法入門』出版計画にかかる日本側の進捗状況をスペイン側に説明し、必要な意思疎通を図ること、および同書の商法部分を担当されたガルシーア・クルーセス(José Antonio García-Cruces González)教授のクラスで私が日本の会社法に関する講演を行うこと。以下は、後者についてのエピソードである。
演題は、「Características de la nueva Ley de Sociedades Japonesa (日本の新会社法の特徴)」。教員約10名・学生約60名の出席(配付資料数より推計)。ベテランらしく聴衆をグッと引きつけるガルシーア・クルーセス教授による御紹介の弁を受け、張り切って招待講演の謝辞を述べ始めたのは良かったが、パワーポイントを始動させたところでガックリ。マドリーで何日もかけて練り直し、図示も工夫した資料(自画自賛ながら苦労した自信作)を投射してみると、sigoe scriptというのか亀甲文字のようなアルファベット書体がスクリーンに現れたのである。あわててフロアから壇上に駆け付けたテイラード先生もなすすべを知らず、三角合併や機関設計における説明の矢印は、戦場さながら画面に乱れ飛ぶ始末(焦りました!)。
幸いなことに、パワーポイントで表示する多くのスライドを配付資料として直前に教室で渡してあったので、時々聴衆の皆さんにプリントを参照するようお願いしながら、何とか切り抜けた。おそらく、前の講義でパワーポイントを使った先生がローマ法か何かの教授であったのだろうか、あるいは特別の目的でそのような書体を映写したのであろう。慣れた教室でいつもの機器を使うのではないから、リハーサルないしは機器点検が必要であったと反省。もっとも、現実問題として事前点検は不可能な状況ではあったが。
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週末の観光とは別に、主たる目的は9日(月)にサラゴサ大学法学部で行われた次のことであった。一つは、本研究会で進めている『スペイン法入門』出版計画にかかる日本側の進捗状況をスペイン側に説明し、必要な意思疎通を図ること、および同書の商法部分を担当されたガルシーア・クルーセス(José Antonio García-Cruces González)教授のクラスで私が日本の会社法に関する講演を行うこと。以下は、後者についてのエピソードである。
演題は、「Características de la nueva Ley de Sociedades Japonesa (日本の新会社法の特徴)」。教員約10名・学生約60名の出席(配付資料数より推計)。ベテランらしく聴衆をグッと引きつけるガルシーア・クルーセス教授による御紹介の弁を受け、張り切って招待講演の謝辞を述べ始めたのは良かったが、パワーポイントを始動させたところでガックリ。マドリーで何日もかけて練り直し、図示も工夫した資料(自画自賛ながら苦労した自信作)を投射してみると、sigoe scriptというのか亀甲文字のようなアルファベット書体がスクリーンに現れたのである。あわててフロアから壇上に駆け付けたテイラード先生もなすすべを知らず、三角合併や機関設計における説明の矢印は、戦場さながら画面に乱れ飛ぶ始末(焦りました!)。
幸いなことに、パワーポイントで表示する多くのスライドを配付資料として直前に教室で渡してあったので、時々聴衆の皆さんにプリントを参照するようお願いしながら、何とか切り抜けた。おそらく、前の講義でパワーポイントを使った先生がローマ法か何かの教授であったのだろうか、あるいは特別の目的でそのような書体を映写したのであろう。慣れた教室でいつもの機器を使うのではないから、リハーサルないしは機器点検が必要であったと反省。もっとも、現実問題として事前点検は不可能な状況ではあったが。
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2009年12月16日
[黒田薫子のスペイン通信vol.10] 初冬のスペイン生活 - サラゴサとリオハ -
美容院で髪をカットしてきました。「2ヶ月で伸びた分、約2センチほどカットしてスタイルは今のまま。シャンプーは自宅で済ませたので。」が通じたのかどうか・・・。「髪をぬらすだけだから」と洗髪台に座らされ、洗い始めは冷たい水。なぜかシャンプー洗髪し、その間に水はお湯に徐々に変化。2センチとは思えないほど短くさっぱりと切ってドライヤーで整えられた髪型は、「このほうがよく見えるから」と今までとは逆の分け目とスタイル・・・。でもこれで12ユーロ(約1600円)だから「よし」とします。
11月から12月にかけては友人・知人が日本から何人も「黒田ホテル」に宿泊したり、夫の仕事で旅行にでかけたり、また私自身の仕事も結構忙しかったりと、あっという間の1ヶ月でした。
大きな地図で見る
11月初旬、AVE(スペイン版新幹線)に乗って訪れたサラゴサは、昨年万博が開かれたスペイン第5の都市です。サラゴサ大学で講演する夫と3日間滞在、フランシスコ・バルベラン(パコ)一家のお宅にお世話になりました。パコ曰く、「サラゴサは地理的にマドリードとバルセロナの中間に位置していて、東京と大阪の間にある名古屋と似ている。観光地という面からも、2大都市(2大地域)の間に挟まれ、つい見落としがちだけれどもとてもいいところ。」同感です。

紀元前7世紀にはすでに町が存在していたサラゴサには、ローマ時代の遺跡がまだまだ発掘されずに残っているとのこと。穴を掘るたびにお宝が見つかり、結局は地下鉄敷設を諦めざるを得ない、とパコの説明でした。 スペインに残るイスラム文化と言うと、南のグラナダやコルドバを思い浮かべてしまいますが、サラゴサはスペインのみならずヨーロッパ最北のイスラム建築の残る場所で、アルハンブラ宮殿に引けを取らないほどの美しい庭園や建築に溢れ、一部は世界遺産に指定されています。ちなみに緯度は函館とほぼ同じです。
滞在した週末はあいにくの天気で、特に日曜日は雨が霰に変わるほどの寒さとなったため、午後はずっとパコの家で過ごしました。元気な子供たち2人の相手をしながら、のんびり週末を過ごすスペイン家庭の仲間に入れてもらいました。
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11月から12月にかけては友人・知人が日本から何人も「黒田ホテル」に宿泊したり、夫の仕事で旅行にでかけたり、また私自身の仕事も結構忙しかったりと、あっという間の1ヶ月でした。
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11月初旬、AVE(スペイン版新幹線)に乗って訪れたサラゴサは、昨年万博が開かれたスペイン第5の都市です。サラゴサ大学で講演する夫と3日間滞在、フランシスコ・バルベラン(パコ)一家のお宅にお世話になりました。パコ曰く、「サラゴサは地理的にマドリードとバルセロナの中間に位置していて、東京と大阪の間にある名古屋と似ている。観光地という面からも、2大都市(2大地域)の間に挟まれ、つい見落としがちだけれどもとてもいいところ。」同感です。
紀元前7世紀にはすでに町が存在していたサラゴサには、ローマ時代の遺跡がまだまだ発掘されずに残っているとのこと。穴を掘るたびにお宝が見つかり、結局は地下鉄敷設を諦めざるを得ない、とパコの説明でした。 スペインに残るイスラム文化と言うと、南のグラナダやコルドバを思い浮かべてしまいますが、サラゴサはスペインのみならずヨーロッパ最北のイスラム建築の残る場所で、アルハンブラ宮殿に引けを取らないほどの美しい庭園や建築に溢れ、一部は世界遺産に指定されています。ちなみに緯度は函館とほぼ同じです。
滞在した週末はあいにくの天気で、特に日曜日は雨が霰に変わるほどの寒さとなったため、午後はずっとパコの家で過ごしました。元気な子供たち2人の相手をしながら、のんびり週末を過ごすスペイン家庭の仲間に入れてもらいました。
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2009年12月12日
[更新情報] 公式サイトとブログリニューアルしました
日本スペイン法研究会公式サイトと当ブログのデザインリニューアルを行いました。
そのきっかけは、先日の研究会総会において決定した「当会ロゴマーク」がこの程完成したためです。そして、ロゴマークのデザインに合わせ、日本スペイン法研究会公式サイトとブログをリニューアルしました。
日本スペイン法研究会は、今後も年に2回の研究報告を中心に、様々な活動を行っていきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
そのきっかけは、先日の研究会総会において決定した「当会ロゴマーク」がこの程完成したためです。そして、ロゴマークのデザインに合わせ、日本スペイン法研究会公式サイトとブログをリニューアルしました。
日本スペイン法研究会は、今後も年に2回の研究報告を中心に、様々な活動を行っていきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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2009年12月03日
[更新情報]第10回日本スペイン法研究会レジュメを公開しました。
先日、日本大学で開催された「第10回日本スペイン法研究会」の研究報告レジュメを、当会公式ウェブサイトにて公開しました。
[URL] http://www.derecho-hispanico.net/boletin/10j.html
内容は、下記の通りです。
当研究会において、研究報告で使用したレジュメを掲載しているのは、法律学において決してメジャーとは言えない、スペイン及びラテンアメリカ法の研究を広く知っていただくために掲載しているものです (研究発表者の協力を得ております)。
「日本スペイン法研究会」の公式サイトやブログによって、法律学研究全体の発展に微力ながらも寄与できればと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
[URL] http://www.derecho-hispanico.net/boletin/10j.html
内容は、下記の通りです。
古閑次郎会員「スペイン不動産法の概要」
北原 仁会員「占領と民主化 -ラテン・アメリカ、フィリピンおよび日本」
アルベルト松本会員「ラテンアメリカ諸国の労働事情 〜訴訟手続きを中心に」
当研究会において、研究報告で使用したレジュメを掲載しているのは、法律学において決してメジャーとは言えない、スペイン及びラテンアメリカ法の研究を広く知っていただくために掲載しているものです (研究発表者の協力を得ております)。
「日本スペイン法研究会」の公式サイトやブログによって、法律学研究全体の発展に微力ながらも寄与できればと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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2009年11月24日
[黒田薫子のスペイン通信vol.09] BIOCULTURA MADRID 09
マドリード中心街の通りや広場にはクリスマスのイルミネーションが設置されつつあります。ニュース報道によれば、真夜中に点灯リハーサルが行われているらしいのですが、一般市民や観光客の目に触れるのは、もう少し先のようです。

今月初め、マドリード市内で開催されたBioCultura(ビオクルトゥーラ)というフェアーに行ってきました。「環境にやさしいオーガニック食品や農作物が展示・即売されていて楽しいよ」という友人たちの勧めで、いわゆる「産地直売フェアー」を想像して出かけたのですが、その規模の大きさに圧倒されました。3階建ての展示会場には700余りのスタンドが並び、11月5日から8日の4日間での入場者数は約13万人だったそうです。無農薬野菜や果物、無添加食品、化学肥料に頼らない農業など環境にやさしい暮らしが、結局は私たち自身の健康にも結び付くというコンセプトは、日本でもますます重要視されていますが、驚くことにこのフェアーは今年25周年を迎えたとのことでした。当初は規模が小さかったにしろ、スペインでは四半世紀前から食の大切さ、環境配慮への関心があり、このような催しが行われていたわけです。

展示されている物は食品ばかりではありません。自然化粧品、木製の小物や調度品、手作りアクセサリー、化学薬品をを使わずになめした革で作られた靴やバッグなど、様々な商品が展示・即売されていました。靴のスタンドでは、あまりにもカラフルな色に魅せられ1足購入しました。また「生き方も自然に」ということでしょうか、「ヨガ」はもちろんのこと、「禅」「指圧」「霊気セラピー」をその場で体験できるコーナーやセミナー、また少々不思議な(怪しい?)教えを説く団体もあり、幅広いスペインの「エコ」を知ることができました。

入場料6ユーロ(約800円)ですが、飲み物、チーズ、チョリソや果物を試食しながら回ればそれだけで昼食(夕食)OKです。もちろんちゃんとお金を払ってトーフハンバーガーや地ビールも味わいました。試食をするとつい買いたくなり、持参したマイバッグいっぱいに商品を詰めて帰宅する結果となりました。「シイタケ」のコーナーでは生のまま薄くスライス、オリーブオイルに塩コショウで味付けという超簡単料理を試食。日本のものより柔らかく、生のため香りがより強く感じられ、かつオリーブオイルを適度に吸い込んだ食感は初体験でした。スペインでもシイタケ(Shiitake)は一般的な食材になりつつありますが、生食に適するほど清潔に栽培されたものは今回初めてお目にかかりました。ちなみに価格は2パック5ユーロでした。
ところで靴のスタンドは、パンプローナで靴工房を営むバスク人カップルが開いているものでした。話をしているうちに彼らの工房は何とKukuxumusu(「スペイン通信No.7」)のオフィスのすぐ近く、Mikel Urmenetaとも友人だということがわかりました。さらに「フェアーの招待券が余っているから」とプレゼントしてくれたため、翌日は同行した夫の靴も購入、さらに試食・買い物をヒートアップさせた2日目となりました。
今月初め、マドリード市内で開催されたBioCultura(ビオクルトゥーラ)というフェアーに行ってきました。「環境にやさしいオーガニック食品や農作物が展示・即売されていて楽しいよ」という友人たちの勧めで、いわゆる「産地直売フェアー」を想像して出かけたのですが、その規模の大きさに圧倒されました。3階建ての展示会場には700余りのスタンドが並び、11月5日から8日の4日間での入場者数は約13万人だったそうです。無農薬野菜や果物、無添加食品、化学肥料に頼らない農業など環境にやさしい暮らしが、結局は私たち自身の健康にも結び付くというコンセプトは、日本でもますます重要視されていますが、驚くことにこのフェアーは今年25周年を迎えたとのことでした。当初は規模が小さかったにしろ、スペインでは四半世紀前から食の大切さ、環境配慮への関心があり、このような催しが行われていたわけです。
展示されている物は食品ばかりではありません。自然化粧品、木製の小物や調度品、手作りアクセサリー、化学薬品をを使わずになめした革で作られた靴やバッグなど、様々な商品が展示・即売されていました。靴のスタンドでは、あまりにもカラフルな色に魅せられ1足購入しました。また「生き方も自然に」ということでしょうか、「ヨガ」はもちろんのこと、「禅」「指圧」「霊気セラピー」をその場で体験できるコーナーやセミナー、また少々不思議な(怪しい?)教えを説く団体もあり、幅広いスペインの「エコ」を知ることができました。
入場料6ユーロ(約800円)ですが、飲み物、チーズ、チョリソや果物を試食しながら回ればそれだけで昼食(夕食)OKです。もちろんちゃんとお金を払ってトーフハンバーガーや地ビールも味わいました。試食をするとつい買いたくなり、持参したマイバッグいっぱいに商品を詰めて帰宅する結果となりました。「シイタケ」のコーナーでは生のまま薄くスライス、オリーブオイルに塩コショウで味付けという超簡単料理を試食。日本のものより柔らかく、生のため香りがより強く感じられ、かつオリーブオイルを適度に吸い込んだ食感は初体験でした。スペインでもシイタケ(Shiitake)は一般的な食材になりつつありますが、生食に適するほど清潔に栽培されたものは今回初めてお目にかかりました。ちなみに価格は2パック5ユーロでした。
ところで靴のスタンドは、パンプローナで靴工房を営むバスク人カップルが開いているものでした。話をしているうちに彼らの工房は何とKukuxumusu(「スペイン通信No.7」)のオフィスのすぐ近く、Mikel Urmenetaとも友人だということがわかりました。さらに「フェアーの招待券が余っているから」とプレゼントしてくれたため、翌日は同行した夫の靴も購入、さらに試食・買い物をヒートアップさせた2日目となりました。
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2009年11月23日
第10回日本スペイン法研究会終了しました。
2009年11月21日に日本大学法学部で開催された、「第10回日本スペイン法研究会」が無事終了いたしました。
当日発表された研究発表は、以下の通りです。
いずれの研究発表についての質疑応答も積極的に行われ、大いに研究会は盛り上がりました。
研究会後の懇親会では、ギタリストの長尾ゆうたろう氏と当研究会所属の女性会員によるディナーショー「AROMA -アンダルシアの宴」が行われ、すてきな歌声と見事なギタープレイに会員は聞き入っていました。
次回の第11回日本スペイン法研究会は、名古屋の南山大学で開催される予定です。
当日発表された研究発表は、以下の通りです。
古閑次郎会員「スペイン不動産法の概要」
北原 仁会員「占領と民主化 -ラテン・アメリカ、フィリピンおよび日本」
アルベルト松本会員「ラテンアメリカ諸国の労働事情 〜訴訟手続きを中心に」
いずれの研究発表についての質疑応答も積極的に行われ、大いに研究会は盛り上がりました。
研究会後の懇親会では、ギタリストの長尾ゆうたろう氏と当研究会所属の女性会員によるディナーショー「AROMA -アンダルシアの宴」が行われ、すてきな歌声と見事なギタープレイに会員は聞き入っていました。
次回の第11回日本スペイン法研究会は、名古屋の南山大学で開催される予定です。
タグ:日本スペイン法研究会
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2009年11月08日
[日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.08] 男女平等について
日本では、与野党が逆転して鳩山内閣がスタートし、国会の論戦もスタートしました。
鳩山内閣の大臣の顔ぶれを見て、女性が占める人数は18人中2人。
一方のスペインのサパテロ内閣は、以前、日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.04「男女平等・妊娠中絶・同性婚」という記事で、「サパテロ政府自体、首相を含む18閣僚のうち半数の9名が女性である」ということを掲載しましたが、具体的に挙げてみると...
といった感じになります。
前回の記事で、新設された「平等省 (Ministerio de Igualdad)」の「初代(現)大臣(女性)が31歳という史上最年少で迎えられたことが話題となった」ことを書きましたが、それは、Bibiana Aído大臣のことです。
そういえば、サパテロ内閣が誕生したときに、イタリアのベルルスコーニ首相が、「スペイン内閣はピンク過ぎ」とのコメントを発して、批判の的になっていたこともニュースになりました。
話題としては、鳩山内閣成立時にこんな比較をやってもよかったかとは思いますが、前回の記事をちょっと膨らませてみました。
もう1つ、前回の記事では書かなかったことを追加。大学では圧倒的に女性教員が多いです。一説には、公立(スペインの大学は殆どが自治州立)では7割前後が女性なのだそうです。そして、最近の例では、マドリー市がゴミ収集車に添乗する収集員に初めて女性を採用したということがニュースになっています。
鳩山内閣の大臣の顔ぶれを見て、女性が占める人数は18人中2人。
内閣総理大臣 鳩山 由紀夫
国家戦略担当大臣 菅 直人
総務大臣 原口 一博
法務大臣 千葉 景子
外務大臣 岡田 克也
財務大臣 藤井 裕久
文部科学大臣 川端 達夫
厚生労働大臣 長妻 昭
農林水産大臣 赤松 広隆
経済産業大臣 直嶋 正行
国土交通大臣 前原 誠司
環境大臣 小沢 鋭仁
防衛大臣 北澤 俊美
内閣官房長官 平野 博文
国家公安委員会委員長 中井 洽
内閣府特命担当大臣 亀井 静香
内閣府特命担当大臣 福島 瑞穂
内閣府特命担当大臣 仙谷 由人
一方のスペインのサパテロ内閣は、以前、日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.04「男女平等・妊娠中絶・同性婚」という記事で、「サパテロ政府自体、首相を含む18閣僚のうち半数の9名が女性である」ということを掲載しましたが、具体的に挙げてみると...
Presidente del Gobierno (首相) José Luis Rodríguez Zapatero
Vicepresidenta primera y Presidencia (第一副首相、官房長官) Mª Tª Fernández de la Vega
Vicepresidente segundo y Economía (第二副首相、経済、財政) Pedro Solbes
Interior (内務) Alfredo Pérez Rubalcaba
Defensa (防衛) Carme Chacón
Justicia (法務) Mariano F. Bermejo
Vivienda (住宅) Beatriz Corredor
Trabajo (労働) Celestino Corbacho
Fomento Magdalena Álvarez
Industria (勧業) Miguel Sebastián
Educación (教育) Mercedes Cabrera
Asuntos Exteriores (外務) Miguel A. Moratinos
Admones Públicas (行政) Elena Salgado
Innovación (技術革新) Cristina Garmendia
Sanidad (厚生) Bernat Soria
Agricultura y Medio Ambiente (農水・環境) Elena Espinosa
Cultura (文化) César A. Molina
Igualdad (平等) Bibiana Aído*省庁名は、凡そのものです。
といった感じになります。
前回の記事で、新設された「平等省 (Ministerio de Igualdad)」の「初代(現)大臣(女性)が31歳という史上最年少で迎えられたことが話題となった」ことを書きましたが、それは、Bibiana Aído大臣のことです。
そういえば、サパテロ内閣が誕生したときに、イタリアのベルルスコーニ首相が、「スペイン内閣はピンク過ぎ」とのコメントを発して、批判の的になっていたこともニュースになりました。
話題としては、鳩山内閣成立時にこんな比較をやってもよかったかとは思いますが、前回の記事をちょっと膨らませてみました。
もう1つ、前回の記事では書かなかったことを追加。大学では圧倒的に女性教員が多いです。一説には、公立(スペインの大学は殆どが自治州立)では7割前後が女性なのだそうです。そして、最近の例では、マドリー市がゴミ収集車に添乗する収集員に初めて女性を採用したということがニュースになっています。
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2009年11月02日
[日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.07] 歴史の記憶に関する法律に基づく犠牲者の遺骸発掘
以前に、日本スペイン法研究会会長のスペイン短信 vol.03「歴史の記憶に関する法律」を記したが、今回はその続編を書いてみたいと思う。
1975年の独裁者フランコ死去後の1978年憲法 (「スペイン憲法のふきだまり」)に象徴されるスペインの民主化は、内戦(1936〜39年)およびフランコ時代の歴史的検証を促した。その流れを受けて、2004年から政権の座にあるサパテロPSOE(スペイン社会主義労働者党)政府は、2000年に設立された「歴史の記憶回復協会」などの民間団体と協力して、内戦および独裁時代に迫害を受けた人たちの復権・補償を目的とする「歴史の記憶に関する法律」を2007年12月に成立させた。同法に基づき、独裁政権により銃殺されて無造作に埋められた多数の遺体の捜索が進められている。筆者は先に放置遺体が約15,000体と報告(具体的な情報源は失念)したが、情報源によって数字は大きく異なることが分かった(但し、事実として明らかにされた発掘遺体の約1,300は信頼してよいであろう)。先日(2009年10月31日)のTVE(スペインテレビ)番組では「未だ13万人が埋められたままと聞いている」という某外国人研究家の発言があった(10月30日付エル・パイース紙の伝聞報道も同じ数字を挙げていた)けれども、上記協会の会長エミリオ・シルバ氏(同姓同名の祖父も行方不明のまま)が筆者に贈ってくれた同氏の著書“Las fosas de Franco”(「フランコの共同墓地」Temas de Hoy, 2005) 137頁で挙げられた 3万人が実態に近い最大数かも知れない。13万人というのは、フランコ主義の犠牲者だけでなくスペインにおけるすべての行方不明者であろう(それにしても少なくない数字ではある)。昨(2008)年全国の市町村で調査が行われ、同年9月22日に集計されたデータで14〜15万人の行方不明者が判明したけれども、二重・三重にリストアップされたケースもあり、正確な数字とは言えないというニュースを目にした記憶があるので、この情報が上記数字に結びつくのではないだろうかと筆者には思える。世界的に有名な詩人ガルシーア・ロルカの遺骸発掘については、遺族は積極的に発掘・鑑定を望んでいないが、一緒に埋められたとされる3名のうち2名の遺族(1名は遺族なし)の意向もあって、数ヶ所の地中探査が始まった。少なくとも所在の有無について11月中には結果が得られるであろう。
1975年の独裁者フランコ死去後の1978年憲法 (「スペイン憲法のふきだまり」)に象徴されるスペインの民主化は、内戦(1936〜39年)およびフランコ時代の歴史的検証を促した。その流れを受けて、2004年から政権の座にあるサパテロPSOE(スペイン社会主義労働者党)政府は、2000年に設立された「歴史の記憶回復協会」などの民間団体と協力して、内戦および独裁時代に迫害を受けた人たちの復権・補償を目的とする「歴史の記憶に関する法律」を2007年12月に成立させた。同法に基づき、独裁政権により銃殺されて無造作に埋められた多数の遺体の捜索が進められている。筆者は先に放置遺体が約15,000体と報告(具体的な情報源は失念)したが、情報源によって数字は大きく異なることが分かった(但し、事実として明らかにされた発掘遺体の約1,300は信頼してよいであろう)。先日(2009年10月31日)のTVE(スペインテレビ)番組では「未だ13万人が埋められたままと聞いている」という某外国人研究家の発言があった(10月30日付エル・パイース紙の伝聞報道も同じ数字を挙げていた)けれども、上記協会の会長エミリオ・シルバ氏(同姓同名の祖父も行方不明のまま)が筆者に贈ってくれた同氏の著書“Las fosas de Franco”(「フランコの共同墓地」Temas de Hoy, 2005) 137頁で挙げられた 3万人が実態に近い最大数かも知れない。13万人というのは、フランコ主義の犠牲者だけでなくスペインにおけるすべての行方不明者であろう(それにしても少なくない数字ではある)。昨(2008)年全国の市町村で調査が行われ、同年9月22日に集計されたデータで14〜15万人の行方不明者が判明したけれども、二重・三重にリストアップされたケースもあり、正確な数字とは言えないというニュースを目にした記憶があるので、この情報が上記数字に結びつくのではないだろうかと筆者には思える。世界的に有名な詩人ガルシーア・ロルカの遺骸発掘については、遺族は積極的に発掘・鑑定を望んでいないが、一緒に埋められたとされる3名のうち2名の遺族(1名は遺族なし)の意向もあって、数ヶ所の地中探査が始まった。少なくとも所在の有無について11月中には結果が得られるであろう。
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2009年10月31日
[黒田薫子のスペイン通信vol.08] スペインの農業の今を学ぶこと
10月25日午前3時、時計の針を1時間戻してサマータイムが終わりました。この時を境に日本との時差が7時間から8時間となりました。スペインに暮らしているとサマータイムの終了が実感としてありがたく感じられます。サマータイム終了間際の朝7時は真っ暗、8時過ぎてようやく明るくなってきます。暗闇の中での起床は少々辛いものがありましたが、今は朝日で目覚めるという自然のリズムが取り戻せた気がします。
サマータイムの終了がクリスマスの始まりなのでしょうか。近所のスーパーマーケットにはクリスマスの飾り付けが施され、トゥロンやポルボロネスといったクリスマスのお菓子が大量に並び始めました。街のイルミネーションの飾り付けも始まった、とのニュース報道もありました。でも南のセビリアの最高気温は未だに30℃を超えています。
10月20日から23日までスペインの北、緑豊かなバスク地方(ビルバオ、ビトリアなど)に行ってきました。4月の旅行と同じく日本人のツアーに合流させてもらったのですが、今回のメインテーマはこの地方の農業組合を訪ねて「スペインの農業の今を学ぶこと」で、楽しみにしていた旅行でした。
小規模農家、家族経営農家が多いバスク地方では、フランスなどから入ってくる安い牛乳や野菜果物、多国籍企業による大規模経営や土地の買い占めなど、農民たちは多くの問題を抱えています。今までテレビのニュース映像などで、農民の抗議デモや輸入される農作物のトラック輸送を封鎖する様子を他人事のように見ていたのですが、今回の旅を通し身近な問題として考えるようになりました。

案内してもらった場所で興味を持ったのは「産直牛乳の自動販売機」です。消費者はリサイクルできる「マイボトル」を持参し、1リットル1ユーロの新鮮牛乳をこの販売機から購入できます。「エコ」「地産地消」「適正価格」の3本柱を、こういった牛乳販売のみでなく農作物や畜産物販売にも取り入れる努力がなされています。「環境(エコ)に関心のある若者」と「昔の味を懐かしむ60歳以上の人々」を当面のターゲットとしながら地道な試みを続けているというバスク農業組合の人々、特に元気な女性たちとの貴重な交流に参加することができました。

話は変わりますが、私の友人のひとりにバスク・ビルバオ出身のビルヒニアという女性がいます。彼女は現在「アンテナ3」という全国ネットのTV局で夜9時ニュースのメインプロデューサーとして働くキャリアウーマンですが、彼女の住まいはマドリードの郊外(車で40分ほど)にある一軒家で、広い庭にはイチジク、クルミ、アーモンド、オリーブの木が植えられ、自然に囲まれた暮らしをしています。クルミは殻を割ってそのまま生で食べてもほんのりした甘さがあり、イチジクは生でもドライでも濃厚な甘さが生まれて初めての味わいでした。まさに「地産地消」の暮らしです。

豊かな「自然」と「食」、これはバスクという土地にとってもバスクの人々にとっても大切な要素なのだという気がしました。
サマータイムの終了がクリスマスの始まりなのでしょうか。近所のスーパーマーケットにはクリスマスの飾り付けが施され、トゥロンやポルボロネスといったクリスマスのお菓子が大量に並び始めました。街のイルミネーションの飾り付けも始まった、とのニュース報道もありました。でも南のセビリアの最高気温は未だに30℃を超えています。
10月20日から23日までスペインの北、緑豊かなバスク地方(ビルバオ、ビトリアなど)に行ってきました。4月の旅行と同じく日本人のツアーに合流させてもらったのですが、今回のメインテーマはこの地方の農業組合を訪ねて「スペインの農業の今を学ぶこと」で、楽しみにしていた旅行でした。
小規模農家、家族経営農家が多いバスク地方では、フランスなどから入ってくる安い牛乳や野菜果物、多国籍企業による大規模経営や土地の買い占めなど、農民たちは多くの問題を抱えています。今までテレビのニュース映像などで、農民の抗議デモや輸入される農作物のトラック輸送を封鎖する様子を他人事のように見ていたのですが、今回の旅を通し身近な問題として考えるようになりました。
案内してもらった場所で興味を持ったのは「産直牛乳の自動販売機」です。消費者はリサイクルできる「マイボトル」を持参し、1リットル1ユーロの新鮮牛乳をこの販売機から購入できます。「エコ」「地産地消」「適正価格」の3本柱を、こういった牛乳販売のみでなく農作物や畜産物販売にも取り入れる努力がなされています。「環境(エコ)に関心のある若者」と「昔の味を懐かしむ60歳以上の人々」を当面のターゲットとしながら地道な試みを続けているというバスク農業組合の人々、特に元気な女性たちとの貴重な交流に参加することができました。
話は変わりますが、私の友人のひとりにバスク・ビルバオ出身のビルヒニアという女性がいます。彼女は現在「アンテナ3」という全国ネットのTV局で夜9時ニュースのメインプロデューサーとして働くキャリアウーマンですが、彼女の住まいはマドリードの郊外(車で40分ほど)にある一軒家で、広い庭にはイチジク、クルミ、アーモンド、オリーブの木が植えられ、自然に囲まれた暮らしをしています。クルミは殻を割ってそのまま生で食べてもほんのりした甘さがあり、イチジクは生でもドライでも濃厚な甘さが生まれて初めての味わいでした。まさに「地産地消」の暮らしです。
豊かな「自然」と「食」、これはバスクという土地にとってもバスクの人々にとっても大切な要素なのだという気がしました。
黒田薫子
posted by Asociación de Estudios de Derecho Hispánico de Japón at 04:05| Comment(0)
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